
子供の家庭学習の時間が短い。
勉強の時間はどれだけするものなのか、他の子はどれだけしているのか。
気になる所ですよね。
でも勉強時間の目安はあっても、大事なのは何時間やったかじゃないんです。
勉強時間はあとからついてくるものなんです。
勉強で時間よりも大事なことをお話しします。
子供の家庭での勉強時間の目安

家庭学習の時間は、これぐらいやりましょうという目安は一応あります。
学年×10分+10分
各市町村等など地区によって違うかもしれませんが、上記に近い目安が立てられていて、学校でも子供たちにこのように伝えられていると思います。
4年生でしたら、
4×10+10=50なので
50分の家庭学習をしましょうということになります。
この目安の時間が少ないと思うか多いと思うかは賛否両論かと思います。
なぜなら、勉強はただ時間を沢山すればいい訳じゃないですからね。
あまり時間に囚われるのも良くないかと思います。
時間を忘れてしまうぐらいに、勉強に没頭できるのが理想かと思います。
家庭学習の時間を増やすには「勉強しなさい!」と言わない

時間に囚われるのは良くないとは言え、勉強はしなくてはいけないです。
内容はともかく、勉強時間を見ることは、勉強をしたかどうかの判断材料にはなります。
単純な考えではありますが、家庭学習でも、子供が勉強している時間が長ければ長いほどたくさんの量を勉強していることになりますよね。
こういった考えがあるので、親としてはそれなりの勉強時間を子供に求めてしまいます。
中々勉強しない子、チャチャっと短時間で終わらしてしまう子にちょっと不安を覚えて、
「勉強しなさい!」
って言ってしまう親がほとんどじゃないかと思います。
でもですね、実は「勉強しなさい!」といっても子供の勉強時間は増えないんです。
少しの差ではありますが、増えないどころか減ってしまう統計データもありました。

子供の頃を思い出してみて下さい。
親に「勉強しなさい!」と言われると、
「今しようと思ってたのに、やる気なくなった!」
こんなことありませんでしたか?
僕はしょっちゅうありましたね…(苦笑)
勉強をして欲しいから言う言葉なんですが、実は逆効果なんですね。
子供からしたら、勉強はしなくちゃいけないことは分かっています。
親に言われたって、心の中では、
『そんなことわかってるよ!』
となっています。
勉強を強要されたり、押さえつけでやらされても、いい勉強にならないし、やる気が出るわけないです。
自らやるということが勉強には大事なんです。
ですから、勉強時間にこだわらなくてもいいのですが、勉強時間を増やしてあげたいなら、
「勉強しなさい」とは言わない方がいいですね。

それよりも、勉強をなぜしなくちゃいけないのか、何のためにしているのか、勉強をする意味や、勉強が出来るようになると将来がどう変わるのか、そういったことを教えてあげて下さい。

出展:http://benesse.jp
このグラフは、子供と進路や将来の話をしているかどうかと、勉強時間の関係を表したものです。
青の線が、進路や将来の話をしている子供の勉強時間です。
赤がその逆ですね。
比べるとどの学年も勉強時間が上回っていますよね。
大人になると、子供の時よりも勉強の意欲って強くなりますよね。
これは大人になると勉強が大事だということ、役に立つこと、必要性、知識があるとどうなるのかを知っているからなんですよね。
例えば英語を大人になって勉強する人って多いです。
英語が出来るようになれば、かなり世界観が広がりますよね。
仕事だって可能性が増えるし、良好だったり外国人とのコミュニケーションだったり、楽しみの幅も凄く広がります。
これを大人は理解しているから、勉強を自らするんです。
でも子供はこれを知りません。
知り得る体験も中々できることではありません。
だから親や先生など、それを知っている大人が教えなくちゃいけないんです。
それを教えられた子供は勉強時間が増えるんですね。
勉強は時間よりも質と量

家庭学習をどれだけやっているのか、勉強時間はどれだけ必要なのか、凄く気になる事ではあると思います。
ただこれは「〇〇時間」という、目に見える分かりやすい目安だから求めてしまうんです。
先ほども言いましたがただ長い時間勉強すればいいというものではないです。
時間はあくまで目安。
大事なのは、勉強の質です。
そして質のいい勉強をどれだけの量をこなしたかです。
学力=質×量
こんな計算式になります。
如何に質のいい勉強ができるかを考えて下さい。

質のいい勉強にするには、色んな面からアプローチができます。
- 勉強場所
- 時間帯
(朝型・夜型など人によってはかどる時間帯があります) - 教材
(子供に合った教材を選ぶことが大事) - 勉強の仕方
(勉強が出来ない子できる子の特徴の違いは自分の仕方を持っているか) - 勉強する意味を理解
そして子供が自発的に勉強に取り組めるようになると、必然と勉強する量も増えてきます。
子供が自分からやる気を出して勉強をするようになるには、勉強をする動機を付けてあげるのがとても重要となってきます。
面倒くさい、面白くないと感じる勉強を、必要性も感じないで、親や先生から「やりなさい」と言われても、それは無理な話です。
勉強をすることで得られるものを教えてあげて下さいね。
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最後に
勉強時間についてお話ししましたがどうでしたでしょうか。
どれだけの時間勉強をするかは、最終的についてくるもので良いと思います。
- 質のいい勉強ができること
- 自らやる気が出て、勉強をするようになること
これがあって、勉強時間が自然と長くなるものです。