
分散学習と集中学習、二通りの勉強方法がありますが、どちらを選びますか?
勉強するなら効率的な勉強方法を選びたいのは当たり前、今回はどちらが効率よく勉強できるのかを紹介します。
実際に実験もされていることで、その例も交えながらお伝えしますね。
子供の効率的な勉強方法とは?

子供が勉強をするけれど、ちゃんと頭に入っているのかどうか心配ですよね。
せっかく頑張って1時間や2時間の勉強をしても、頭に入ってなかったら、本当に残念です。
子供自身も勉強しても勉強しても成果が出なかったら勉強が嫌いになってしまいます。
これだけは避けたいことです。
1時間勉強したなら、それなりの勉強効果を得たいですよね。
効率の悪い勉強にならないように、子供がどんな勉強方法でやっているのか、今一度見直してみるといいです。
勉強方法には、時間の面で見ると二つの方法があります。
集中学習と分散学習です。
集中学習とは

ある期間を続けて集中的に勉強する方法です。
例えば、夏季集中講義とかってありますよね。
夏休みの期間、集中的に勉強をするといったものです。
また、普段の自宅学習でも、ぶっ続けで1時間や2時間、3時間といった勉強方法も集中学習になってきます。
分散学習とは

集中学習に対して、分散学習は短時間を断片的に勉強していく方法です。
短時間勉強をして、休憩を入れてからまた短時間を勉強するといった方法ですね。
学校の授業も分散学習になります。
時限ごとに休み時間が入り、1日1時間目~5・6時間目までありますよね。
効率的なのは分散学習

効率的な勉強方法は、分散学習になります。
これは実験的にも実証されていることなんですね。
やったことのない方法で図形を写すということを被験者にさせました。
やったことがないので、図形を写すのが難しいですが、写し書いている中で徐々に学んでいきます。
回数を重ねることに写し終える時間が短くなってきます。
これを連続でやらせるグループ(集中学習)と、休憩を入れながらやらせるグループ(分散学習)とで比べました。
回数を重ねるごとに目に見えて写し終える時間が短くなったのは、休憩を入れながらやらせたグループだったんです。
また記憶の面でもそうです。
勉強には暗記をしなくちゃいけないものもあります。
その暗記をいくつもいくつも連続でやっていくよりも、
間に睡眠を入れたほうが記憶の定着が強いことが実験で分かっているんですね。
ですので、暗記系の勉強は寝る前にした方が良いと言われています。
テストを迎えるのも、当日の朝やるより、前日の夜にやっておいた方が良いというわけです。
暗記してから時間が余り経ってない方が良さそうですが、脳に定着させるには睡眠が大切なんですね。
休憩は悪くない、分散学習を恐れないでする

「休憩ばかりして」、「寝てばかりいて」
何故か日本では、休憩や睡眠に対してちょっとマイナスなイメージがあります。
外国では、日本よりも休憩に対する理解が進んでおり、休憩がもたらす効果が活かされています。
仕事でも午前中と午後に休憩時間が儲けられているとこも沢山ありますね。
勉強もしないで休んでばかりいたり、寝ていたら、それは良くないですよ。
でも効率のいい勉強の為には、しっかりと休憩をはさみ、メリハリのある勉強をすることが大事です。
学校の授業が45分~50分で休み時間が入り、分散学習なのは、その効果を求めてのものなんですね。

長時間勉強していた方が「凄い」「偉い」「勉強頑張ってるねー」と評価されそうですが、その効果は大きくはないかもしれません。
子供が集中して勉強ができる時間はそんなに長くないです。
個人差はありますが、何時間も勉強し続けられるほどの集中力はまずないです。
一応子供の勉強時間の目安はありますが、子供それぞれに合った集中し続けられる時間を把握できると良いです。
集中力が途切れ、ダラダラと勉強を続けるくらいなら、短時間を集中して、休憩をしっかりとって、また短時間を集中するといった勉強方法が効果的で、質のいい勉強ができます。
ですので、休憩や寝ることが悪いとは思わなくていいです。
休憩したら悪いなんて恐れないで、勉強をしたら、それと同じ数だけ休憩も入れるくらいでちょうどいいです。
例えば、15分勉強したら、休む
また15分したら休む
トータルで1時間勉強すれば、連続で1時間勉強するよりもきっといい勉強ができているはずです。
休憩の分、終了時間は遅くなるかもしれないですが、目的は早く終わらせることではなく、勉強をして頭にいれることですからね。
子供の勉強をする時間を分散させてください。
最後に
子供が勉強を始めた、でも気付いたら横になっていたり遊んでいたりしていたなんてことあると思います。
でも休んでいたり遊んでいたりしているその部分だけを見て、「遊んでないで勉強しなさい!」と怒ったり怒鳴ったりしないでくださいね。
そもそも子供に「勉強しなさい」といっても、勉強をするようにはならないです。
休憩したり勉強が集中できないで途切れているということは、それなりの理由があるんです。
それを解消することを考えるのが必要ですね。
勉強方法そのものや、メリハリがあるかどうかなど、勉強をする場所(机や部屋)なども色んな面から考えられますよ。