
小学生や中学生が学習を振り返ることは凄く大事な勉強の1つです。
ところが正しく振り返りが出来ていないと、せっかくの効果が得られません。
間違った方法の間違い直しはどんなやり方か。
正しい間違い直し、効果的な間違い直しの方法を紹介します。
もくじ
振り返りで大事なのは、答えの導き方

子供の勉強で、しっかりと理解できているか、
確かめる為にも振り返りは大切なのですが、
丸付け、間違い直しの時点でやり方が間違っている親、子供が多いです。
まずはその辺りについて、お話しします。
間違い直しになっていない

ドリルなど、問題を解いた後は、答え合わせをします。
そして間違えていた問題が出てきますね。
その間違えた問題をどう直していますか?
子供で多いのが、正解の答えを赤鉛筆で書き直して終わりという子です。
つまり、答えを書いただけで、解かったつもりになっているんですね。
✓をつけずに、消しゴムで間違いを消して、答えを書き直す子供もいます。
以前うちの子がそうでした。
ノートの見た目ばかりに気をとられているんですよね。
肝心な計算を覚えるとか漢字を覚えるとかが抜けています。
大事なのは、
間違えた問題を、なぜ間違えたのか、
どうしたら次から間違えなくなるか
などを考えて、問題を解き直すことが正しい間違い直しです。
親の丸付けは「✓」だけ

親が答え合わせをしてあげることは凄く大事です。
なぜなら子供自信も気付いていない、思い込みの間違いなどもある為、それを発見してあげる為にです。
ケアレスミスなどを減らす効果があります。
もちろん、子供が自分でミスに気付く力も必要ですが。
親が答え合わせするとき、間違いには「✓」をしますね。
ところが「✓」をして、更に正しい答えまで書いてしまう親もいらっしゃいます。
あなたは大丈夫でしょうか?
先ほどと同じように、子供が間違い直しをするには、正しい答えを書くだけでは本当の間違い直しにはなりません。
ですので、答えは書かないで、「✓」だけでいいんです。
そして、間違えた問題を解き直させます。
そこはうちでも徹底していましたね。
子供はまだ勉強のやり方がわからないんです。
答えだけを書こうとします。
しっかりと見てあげて、解き直すことで出来るようになると教えてあげてください。
勉強とは、「わからない」ことを、「わかる」「できる」にすることです。
「間違い直しの方法」振り返りは、途中式も

理解できていない問題、間違えた問題を振り返るために、
正しい、頭に入る間違い直しをしましょう。
それでは、どんな間違い直しが効果あるのかポイントを紹介します。
算数の苦手な子は、途中式を書かない

例えば算数が苦手な子は、計算の途中式を書かない、ちゃんと書けていない子が凄く多いんです。
途中式を書くのが面倒であることが原因の1つではあるのですが、そこは面倒でもちゃんと書かないから計算ミスなどが起こるんですね。
そして間違い直しをするとき、なぜ間違えたのか、どこを間違えたのか、を意識して途中式もちゃんと書いていけば、出来るようになります。
計算の仕方や、考え方、そういったものが必要なんです。
間違えた問題だけ振り返り

間違い直しなのに、正解している問題までやり直している子供もいます。
出来た問題を何回もやり直しても、できなかった問題が出来るようになるわけではありません。
効率的にもいいとは言えないですね。
間違い直しは、”間違い”を直す勉強です。
間違えた問題だけで結構なんですよ。
間違い直しの方法

では、間違い直しで、凄く効果的に出来る方法を紹介します。
それは、間違い直し用のノートを別に作ることです。
間違えた問題のすぐ横に書くのではなく、別の専用のノートに解き直しを書くようにしていきます。
これで、答えをただ書き直すだけ、写すだけという問題をクリアできます。
間違えたところだけ、別のノートで解き直すのは、気持ち的に仕切り直しにもなり、
凄く効果が望めます。
それから先ほども言いましたが、途中式を疎かにしないこと。
そして、覚える為のポイントや覚え方、間違えやすい部分などを注意書きとしたりしてまとめると良いです。
考え方として図を描いてみたり、覚える為の工夫を入れましょう。
最後に

正しい間違い直しができるようになれば、学力も上がってきます。
でも間違い直しを正しく出来るようになるには、マインドセットも必要です。
それは、間違えた問題の、間違えた理由や、
次から間違えないようにする為にはどうするかを意識することです。
伸びる子と伸びない子の違いです。
勉強ができる子もできない子も、どちらも間違いはします。
間違いをした時の意識で差がついています。
それから、間違いがないかを確認するという意識も伸びる子は強いです。
ちょっとした意識でもいいので、頭に残しておくようにして下さいね。
分かる、できるの積み重ねで、徐々に学力はあがっていきます。
着実に「できない」を「できる」に変えていってください。
直ぐにではなくても、いつかその効果が見え始めますから。
⇒学力が伸びる時期はいつ?息子が4年生で伸びた理由