
学力の遺伝を気にする人は多いです。
子供のことを想っているからこそ気になるのです。
その想いが、遺伝よりもはるかに学力に影響を与えることが出来るはず。
子供の学力が上がるための環境を整える方法です。
もくじ
父親や母親の学力は遺伝しない

親の学力が遺伝するのか気になりますが、そこは安心してください。
父親や母親の学力は遺伝しません。
脳科学とか、医学とかそういった専門的に言えば、遺伝する部分もあるのかもしれないです。
知能的な部分とか、読解力とかそういった部分は遺伝するとは聞いたことがあります。
でも”学力”は遺伝しません。
なぜなら、うちの子供たちを見てるとそれが良く分かるからです。
遺伝で決まってしまうなら、勉強する為のやる気が一気になくなってしまいます。
「どうせやっても、お父さん頭悪しなー」
「お母さん頭悪いしなー」
ってなっちゃいます。
親としては悲しいですね。
そして世の中偏ってしまいます。
遺伝が強く影響してしまえば、その一族が社会を支配してしまうことが出来ちゃいます。
でもそんなことないですよね。
立派な起業をしても、次の代である子供が倒産させた。
親がダメダメだったのに、子供は凄く立派になった。
良くある話です。
やはり学力は、やったものだけが手に入れられる部分が多いと僕は思います。
学力は勉強の環境で変わる

学力は、勉強をする子供の周りのあらゆる環境によって大きく変わります。
医者の子は医者になることが多いですよね。
これは、遺伝ではなく、医者を目指す環境が整っているからです。
親は医者になるための道筋を知っていますし、家にはそういった雰囲気が知らず知らず出来上がっています。
もちろん上記以外のような環境もあります。
家、部屋、姉弟、親、住んでいる街、あらゆる環境が学力に影響してきます。
学力があがるための色んな環境の中には、親として作り上げたり用意してあげなくちゃいけないものもあります。
ですので子供の学力を上げる為には、親の助けが必要なんです。
学力が上がる環境とは

親として子供に与えられる、学力が上がる環境とは何か。
子供の将来の為には、出来ることはしてあげたいですよね。
いくつか僕が実践していることや、おすすめの方法を紹介します。
親が子供にどう接するか

まずはこれが無いと色んな環境を整えることが億劫になり、できなくなるかもしれません。
ですので、あなたが親として子供にどうなって欲しいのかを強く思ってください。
そして、子供が勉強などを頑張ってるんです、僕たち親も一緒に頑張りましょう。
勉強をしろ!と頭ごなしに言っても子供は勉強をするようにはなりません。
勉強しない子供にイライラするかもしれません。
でもそんな時は、子供が勉強をするかしないかにしか目が行ってないです。
子供が勉強をするには、どんなことが必要で、どんな助けが出来るのかを、心を落ち着かせて考えて下さい。
自分が子供の頃でもそうだったと思います。
親や先生に、厳しく勉強をしなさいと言われたところでやる気なんか起きませんでしたよね。
むしろ逆効果です。
子供の学力が上がって欲しいなら、学力が上がるために必要な行動をしましょう。
勉強場所

勉強をする場所はどこを用意してあげてますか。
子供が自分の部屋で勉強するのは定番かもしれません。
でも必ずしも、自分の部屋が一番勉強がはかどるとは言い切れないんです。
今はリビング学習などが効果が高いとだいぶ普及し始めています。
⇒子供の勉強机はどうしてる?リビング学習の机の配置
はかどった勉強ができているのか、一度確かめてみて下さい。
部屋で独りで勉強していると、結構集中するのが難しかったりします。
親の目の届くリビングやダイニングはおすすめです。
もちろんうちも、リビング学習です。
子供部屋はあるのですが、ほとんど機能してないです…(笑)
宿題を一緒にやる

学校から帰ってきたら、宿題がありますよね。
どの時間にやるのかは子供や、家の事情などで様々ですが、
もし可能であれば、宿題をするときにそばにいてあげて下さい。
見張るわけではなく、子供がすぐに解らないところを聞くことが出来るからです。
解らないところを解らないままにしてしまうのは良くありません。
直ぐにその場で解決できることは勉強が凄くはかどりますね。
またリビング学習での利点と同じですが、誰かが居ると張りがでます。
また子どもからしたら、「勉強をしているぞ」という姿を、親に見せることが出来るのはいい気分です。
丸付けや、音読を聞いてあげたり、子供の宿題に参加してください。
どんなことを勉強していて、今はどこを勉強しているかを把握しておくことも大事になります。

子供がテストを持ってきたとき、褒めてあげたいからです。
どこを勉強したかを把握していれば、「勉強していたから、ちゃんと正解できてるね」と、
勉強したことを褒めてあげることができます。
勉強をした成功体験を感じさせてあげるんですね。
点数をほめるのではなく、勉強そのものを褒めるんです。
親が子どもに勉強を教える時

子供に勉強を教える場面は少なからずあると思います。
そんな時は、まずは怒らないこと。
自分と子供は同等ではないことを頭に入れておいてください。
僕たちには当たり前でも、子供からしたら当たり前ではないことは沢山あります。
出来て当たり前なんて思ってるから、教えてもできない、理解しないときにイライラして、怒鳴ったりしてしまうんです。
⇒子供への勉強の教え方、イライラしないコツはマインドセット
それから、直に答えを教えるのではなく、答えにたどり着けるための道を教えてあげて下さい。
解き方や、調べ方です。
また昔と今では学校での教え方が違います。
学校でどのように習っているのか、それを無視しないように。
ですので、子供の意見もちゃんと聞いて、教科書を見せてもらったりしながら教えます。
自分が子供の頃勉強してなくて、頭が悪いから教えられないと思うなら、次の記事をご覧ください。
⇒勉強が苦手な親、小中学校の子供へ教えられない人へ
朝の見送り

朝は忙しいです。
特にお母さんが忙しいです。
子供もあれがない、これがない、色々頼ってきたりします。
どんどんイライラが溜まってくるでしょう。
でも朝学校へ行く時ぐらい、気持ちよく行かせてあげませんか?
朝からお母さんに、ガミガミ言われ、怒られて学校へ行くことを想像してみて下さい。
一日嫌な気分ですよね。
そんな気分で学校の授業を受けてもいい勉強になりません。
子供によってはずっと気にしているかもしれません。
親が子どもに怒ってるとき、じつは結構、子供の立場で考えると理不尽なことが多いんです。
先ほども言いましたが、子供にとっては当たり前ではないんです。
それにイライラに任せて怒ってるときもあります。
お父さんが客観的に見てあげて、フォローしてあげて下さい。
学校での話を聞きだす

子供とコミュニケーションをしっかりとりましょう。
子供は親と遊んだり、一緒に何かしたりするのが大好きです。
学校の話もしたいんです。
でも話せる機会がなければ話せません。
話をしてもテキトウに聞いていたりしたら、子供も面白くありません。
話して来たらしっかり聞いて、こちらからも聞きだしてあげて下さい。
学校生活がどうなのか、うまくやってれるのか、問題はないのか、色々と見えてきます。
いい学校生活にしてあげることが、学力を上げることに大事な環境であることはわかりますよね。
学校は勉強をする場所ですから。
勉強への動機づけ

人間が何か行動するには、理由があるからで、それは勉強も同じです。
ですので、学力を上げる為に勉強をするには、勉強をするための理由、つまり動機づけをしてあげることが大事です。
勉強には3つの動機があります。
その動機を強めてあげることで、勉強もやる気を出して挑むことができます。
親や先生からの押し付けで勉強をやらされてるのでは、学力は思うようには上がらないです。
勉強をする意味や必要性などが少しでも解るようにしてあげて下さいね。
⇒勉強する習慣をつける方法は3つの動機+やる気が強い子になる子育て
最後に
あなたが子供に対する気持ちを、一生懸命伝えてあげて下さい。
勉強は、子供の将来にとって大事なことです。
遺伝なんかで決まる事じゃないですよね。
今回お伝えした学力が上がる環境を参考にしていただき、子供といい関係を作ってくださいね。